街の街路樹も色ついてきました。
西大畑の旧斎藤家別邸もこれから紅葉が楽しみなシーズンです。
10月14日(水)~11月8日まで旧斎藤家別邸の蔵で
「渡辺幸夫パステル画展」が開催されます。
秋恒例の「新潟竹あかり 花あかりー2015」のイベントも期間中に開かれますので合わせてご覧下さい。
「渡辺幸夫パステル画展」(旧斎藤家別邸)
旧斎藤家別邸、関連企画
「パステル画 技法紹介」
11月1日(日) 14:00~14:30
表現に多様な着想をもつ渡辺さんの楽しいお話しと即興描画。愛用のパステルなどの紹介も。
「ピアノソロ 秋の調べ」
11月3日(火) 14:00~14:30
演奏:渡辺美樹
色付き始めた秋の庭園を眺めながら ピアノが奏でる秋の調べをお楽しみください。
(文化の日は無料観覧日です)
渡辺幸夫(わたなべ さちお)
1952年新潟県山北町(現:村上市)生まれ。
1984年、仕事で訪れた北海道帯広市でパステル画に出会い描き始める。
新潟市美術展市長賞・協会長賞、新潟県芸術美術展奨励賞・会員賞、行動美術展奨励賞などを受賞。
大工であり画家でもある。
大きな建材を担ぐ逞しい手に小さなパステルを持ち、興味をもったものを自由に描く。それは静かで繊細。
■ カンナくずの詩(うた)-木の輪廻転生
渡辺さんは大工さんである。
若い頃、仕事で訪れた北海道で雄大な自然とパステル画に出あった。
以来、大きな木から大自然の「氣」をもらい、独自のパステル画で作画の「氣」として再生している。
渡辺さんの近年は、仕事柄出る「カンナくず」の面白さに注目している。
何気ないありふれた自然の中から細やかな感性で、目の届く渡辺さんらしい発想である。
カンナくずは伐採された木がやがて材木になり、家や家具、器などに形を変えていく過程で、最後は木屑として命を終え焼却される。
渡辺さんは木がすべて使い尽くされた痕跡のようなカンナくずに又、新たな命を吹く込もうとしている。
特にヒノキの絹のように薄く引かれた、ミクロンオーダーの皮膜には、美しい生命力が宿っているようで、はっとさせられます。
渡辺さん独特のパステル筆法には薄いカンナくずを透かしてみるような、懐かしい温もりに満ちています。
宝箱を覗くようなシルキーなカンナくずの世界がさらに、どのように輪廻転生していくのか益々楽しみです。
下、蔵の入口には高橋先生の「華ー北前船」の作品が迎えてくれます。
渡辺さんのテーマの一つでもある「カンナくず」とのコラボが見所です。
下、正面奥には大作 「氣」 が大迫力で迫ってきます。小品から大作までこれまでの集大成が展観されます。
下、近年のライフワーク「カンナくず」シリーズ
下、近作の「時と地球」シリーズ
下、従来の静物も確かな、温かな質感で人気です。
下、美術館通りの桜や欅も色つき始めました。
秋はいろんな分野でも収穫があります。
空気も澄んできました町に出ましょう!
下、ナナカマドも色づいてきました。
下、ギャラリー蔵織では「栗原淳子原画展」が開催中です。10月12日(月)まで。
女性らしい温かで繊細な目線で、懐かしい風景が描かれています。
我々にとってもすべてが想い出の原風景で感情移入が容易に出来る世界です。
月が大きく見えるスーパームーンは中秋の名月の翌日、9月の28日(月)でしたが、当地はあいにく曇り空でした。ちょっぴり見えましたが・・・残念。