今日の新潟日報朝刊に「越佐と北前船」特集の新しいシリーズの2回目、
「越佐と北前船・足跡を訪ねてー② 古伊万里」が掲載されました。
伊万里焼研究の中心地、佐賀県立九州陶器文化館の大橋康二先生も「日本海交易の拠点であったことの証。それだけ豊かだった。とりわけ「佐渡奉行所跡の出土品は質的にも江戸の大名屋敷跡に匹敵する。」とのコメントを寄せています。
我がブログでも何回かこの新潟の古伊万里について語ってきました。↓
北前船の贈りものー⑯ 「佐渡・越後は古伊万里焼の宝庫」現代の食器のルーツである古伊万里は越佐の北前船の大いなる遺産として重要なものです。
しかし、古伊万里の歴史は少し勉強しないと分かりにくいため、実は一般的にはまだあまりよく知られていないのが現状です。そのため新潟は古くから古伊万里の宝庫と言われながら、必ずしもその歴史的意義や評価は地元ではあまり高くありませんでした。
しかし実際には越佐の古伊万里を語るだけで、江戸時代の国内の伊万里焼の歴史や変遷の全貌を知ることが出来るほどです。
市内の柳都大橋工事に絡む広小路の発掘現場より、近年古伊万里が出土しています。
佐渡同様江戸時代の古い湊にいがたの歴史遺産が次々と顔を出しそうで楽しみです。
これを機会に北前船文化の大きな広がりを実感したいものです。
下、初期伊万里、白磁陽刻芭蕉葉文皿 径20.5cm、1630年代